今年の駅弁 2024
今年食べたやつ。
JRコンテナ弁当 (京都の鶏めし編)


ひっぱりたこ飯などで有名な淡路亭さんが、JR貨物とのコラボで販売している貨物コンテナー型のお弁当の第3弾。

今回は京都の鳥めし編。あんまり京都で鳥めしというイメージはなかったのですが、京都らしさは全体的にあっさりお上品な味付けで感じられます。
しかし具材はゴロゴロ大き目で割とボリュームがあり、甘く煮たお揚げなんかも入っていてバラエティーに富んでいます。

ネタ枠っぽい弁当ながら、毎回クオリティーを上げてきている印象。ちなみに、来年 1月には第4弾「大阪焼肉編」を販売予定との事で、さっそく来年分が 1枠埋まりそうです。
天然岩海苔 二段弁当


今年の駅弁オブザイヤーは文句なくこれ。
函館駅の駅弁コーナー限定販売で、おなじみの みがき鰊弁当と同じ みかどさんが作っています。
正直最初はおかずは少な目で海苔ばっかり、しかもお値段は 1,480円とお高めなので、どうなんだろうと思っていたのですが、見事に印象を覆されました。
とにかくメインの岩海苔の風味と味がすごい。口に入れた瞬間に芳醇な海苔の香りが広がり、そして ほんのり甘辛の醤油味が効いた濃厚な旨味がやってきます。
海苔ってこんなに美味しかったのかと再実感させられると共に、日本人であることに感謝すら覚えてしまいました。特急列車の中にも拘わらず。

おかずが少な目とは言ったものの、ホッケ焼に厚焼き玉子、松前漬けと、見た目以上に充実していて、海苔ご飯との相性もばっちり。
函館限定なので、なかなか購入難易度が高めですが、機会があればぜひお試しいただきたい。

鰊みがき弁当


で、こちらが岩海苔弁当の みかどさんが作っている超有名駅弁。都内の駅弁コーナーや駅弁祭りなんかでも買うことができます。
ですが実はこれまで一度も食べたことがなかったので、やはり定番は抑えておくべきということで食べてみました。
が、正直個人的にはイマイチ。ゴロゴロ入ったニシンの甘露煮や数の子が目を引きますが、味付けはかなり甘め。
たくあんも実は味噌漬けなので味は濃い目。とにかく全体的におかずの味が濃く、方向性がどこか似ているので、くどさを感じてしまいます。
唯一の救いが、ニンニクの風味が効いているわかめの茎の醤油煮。これがいいアクセント、というよりはクドくなってきたときの緊急退避先という感じでした。
定番ゆえの何か惹きつけるものがあるのかと思っていたのですが、残念ながらあまりピンとはきませんでした。
そういうこともあります。
グランスタ東京限定 リニューアル記念弁当
今年の崎陽軒枠。
東京駅のエキナカ、グランスタ東京のリニューアルを記念して作られたお弁当です。


お赤飯がリニューアルのめでたさを演出。内容的にはお赤飯弁当とシウマイ弁当を足して 2.5で割った感じで、どれも安定の美味しさ。
逆に言うと何か珍しい要素はなく、右上の三色団子ぐらい。
まあ縁起物ということで。

オーベルジーヌ ミートミックスカレー


ロケ弁で人気というオーベルジーヌがリニューアルされたグランスタ東京でお弁当販売を開始。
連日行列ができていたのですが、たまたま通りかかった時に並ばずに買えそうだったので試してみました。
ミートミックスということで、ビーフ、ポーク、チキン 3種類の肉がゴロっと入っています。カレーのルーは大分甘めの洋食屋さん風。
うーん、ごはんもバターがかかっていてカレーも脂が多めで、これは流石にちょっと温めたいかも...カレーの味も、うーん...
まあ、そういうこともあります。
しっとりうにと大玉ほたて弁当


新青森駅で購入し、結局家に着いてから食べた駅弁。
その名の通り、大ぶりのホタテと、添えられたウニに目が行きますが、実は真の主役はウニの逆サイドに陣取るほぐされたホタテたち。
この ほぐしホタテの旨味と香りがとても強く、大玉ホタテやウニがか霞んでしまいます。漬物ではなくガリが添えられているのもポイントです。
なんか改めて検索したら食中毒の記事が出てきますが、まあそういうこともあります。
日本橋の釜めし


こちらは番外編。
峠の釜めしでおなじみ荻野屋が日本橋高島屋で限定販売しているバージョンです。なので駅弁というかデパ弁です。
ノーマルバージョンの鶏肉が乗っている辺りが牛肉の味噌煮に変わって、焼きネギや白滝などと合わせてすき焼き風に仕上がっています。
ただ味付けは想像よりもあっさり目で、釜めし らしさを残しつつ豪華な感じに仕上がっています。そして何より釜が黒くてかっこいい。

かにめし


番外編その2。
かにめしは北海道の長万部駅の駅弁が有名ですが、これはそれを冷凍したもので、青森と函館を結ぶ津軽海峡フェリーの中で販売されていたものです。なので駅弁というか海弁です。

正直冷凍だしどうなんだろうと思ってましたが、カニの香りがふんわり漂い、口に入れると濃厚なカニの風味が広がり、思ったよりカニカニします。
そしてなにより温かい状態で食べられるというのはむしろ利点かもしれません。
旅気分も北海道気分も両方味わえる、よい海弁でした。

番外編を除くと今年はそんなに数を食べてませんでしたので、来年はもうちょっと駅弁していきたいと思います。
函館と青森で避暑と美味いもん
本当はお船を絡めたかったんだけど、失敗しました。
七夕のカレー機関の抽選が全滅してしまったので代わりにどっか行こうと思い、暑いので避暑も兼ねて函館の五島軒で艦これコラボ食べて、あとはとにかく美味しいものを食べよう。って感じで行ってきました。
ちなみに観光らしい観光はほとんどせず、昼間はホテルで普通に仕事していました。

ただ、せっかくなので函館では湯の川温泉のホテルに泊まって朝晩の温泉も堪能しました。

というわけで頂いた美味いもんを挙げていきます。
函館編
回転寿司
ホテルの近くの寿司屋さんに行こうと考えていたのですが、仕事で疲れていてカウンターで話しながらになると若干シンドイなと思い、評判の良かった五稜郭近くの回転寿司屋「 旬花 」さんへ。

正直、函館の回転寿司の札幌に比べると若干評価がイマイチという印象で敬遠していたんですが、ペケのペケートを見ると良い感じそうだったのでトライしてみました。
20時くらいに着くと順番待ちの人はいたものの、一人だったのですぐに席に着けました。
本日のおススメメニューが充実していて、珍しいネタも色々揃っているのが好印象。お値段も比較的抑えめ。



そしてお酒やアテも比較的バリエーションも色々あって、飲みながらやっていくのにも良い感じ。

特にニシンの切り込み(風?)は、生のニシンを塩こうじで和えた形になっていて、濃厚さと新鮮さを同時に味わえる酒泥棒でした。

ジンギスカン
かなり昔に函館出身の友人からオススメされた「 テムジン 」さん。多分この時以来なので 7、8年ぶり。→ 青春18きっぷ 東北・北海道旅行 2017年08月
生ラムのセットと、追加でレバーも注文。


とにかくジューシーでクセも一切なし。レバーは逆にクセが無さ過ぎて物足りないくらい。
温泉に入ってから行ったので、サッポロクラシックの美味さが尋常じゃない。

ランチの定食
仕事の合間のランチになったので、ホテルの近くの定食屋「 葵食堂 」さんでお昼を頂きました。

その日のオススメだった、刺身と天ぷらの定食を注文。

定番のカボチャやナスに、小ぶりのイカや赤魚をしそで巻いたもの、ズッキーニなど、具材が豊富。刺身も言わずもがなの美味さで大満足。
塩ラーメン
せっかくなので、ホテルから海まで散歩している最中に見つけた「 十文字 」さんにも行ってみました。

新感覚の塩ということだったのですが、鶏白湯系を髣髴とさせるくらい鶏の風味が前面に出ています。
いわゆる塩ラーメンとはちょっと毛色が違いますが、これはこれで美味しかったです。
提督セット
今回の旅のきっかけでもある「 五島軒 」さんの艦これコラボメニュー。

実は 4月にも 食べに行ってたんですが、メニューが若干変更されてお土産も変わったので再訪。
とにかくステーキが圧巻。上からだと小ぶりに見えますが、横から見ると厚みが凄い。

カレーの方にもごろっとしたビーフが入っていて、とにかく満足度が凄いです。

正直お値段はやや高めですが、一度にいろんなメニューを楽しむことができて、さらに お土産までもらえてしまうんですから、むしろお得なくらい。
未体験の提督はぜひお試しを。(提督じゃなくても興味があればぜひ)

ラッキーピエロ
函館と言えばくらいの有名店なんですが、実は前回 2023年が初訪問。その時はチャイニーズチキンバーガーという、中にチキン南蛮のような甘辛の唐揚げが入ったバーガーを頂いたんですが、普通のを食べて見たかったので、再チャレンジ。
朝からやっている 函館駅前店 で 2番人気だというエッグバーガーを注文。


ソースがデミグラスソースで濃厚な旨味。中のハンバーグも柔らかジューシーで、厚みもあります。
...こっちのが美味い。
青森編
定食
青森に到着して、ミーティングまでの間にお昼を食べようととりあえずホテルに荷物を置きに行ったら、何やら目立つ建物を発見。


どうやら青森の物産センターみたいなところで、展望台やレストランなんかもあるようなので、とりあえずチェック。観光物産館アスパムというそうです。
情報を探ってみると、この中にある 「 西むら 」さんというお店が割とよさげだったので、お昼もここで済ませてしまうことにしました。
席について、いろいろ入っている「郷土定食」を注文。
正直最初は観光客向けだろうし、それなりの ものなんだろうと思ってました。そして来たのがこちら。

ごめんなさい。甘く見てました。
ホタテの貝焼、ホタテフライ、タラの入ったじょっぱ汁など、青森郷土料理のすべてが盛られたような定食。
しかもどれも手が込んでいて美味しい。



あと地味にホタテフライの下に敷かれたサラダにちゃんとドレッシングがかかっている丁寧さにも感動。
なんか地域センター的なビルの 10階なのに店構えが老舗の居酒屋みたいな雰囲気で、これはもしや意外と本格的なやつではと思ったのですが、その通りどころか それ以上でした。
参りました。また来ます。
居酒屋
夜はなんか居酒屋的なところでじっくりやりたいなと思い、Google Map の評判がだいぶ良い「 横丁 」さんへ。
その名の通り、メインの道から一本入った横丁にあるお店で、周りにお店が少なくちょっと薄暗い店構え。

勇気を出して入店すると、割と普通の個人経営的な居酒屋のつくりと雰囲気。既に何組か盛り上がってます。
カウンター席に案内されて、ひとまずビールを注文。


黒板に書かれたメニューから、お刺身の盛り合わせができるか聞いてみたらオッケーだったのでニシンの塩焼き、ツブ貝の煮つけと共に注文。



どれも丁寧な仕事でお酒が進みます。これは早く日本酒でお迎えしなくてはと、陸奥八仙を注文。
受けのマスや皿はなしに、コップの限界まで並々と注いでいただけます。

追加で注文したイカの味噌和えも、ぷりぷりのイカに味噌のコクが相まって、酒をどんどん盗んでいきます。

そしてクチコミでも評判になっていたシメのザル蕎麦。

お店で手打ちしているそうで、蕎麦の風味、ノドごし、つゆの塩梅、どれを取ってもヘタな蕎麦屋を軽く凌駕したクオリティー。温かいそば湯もお酒の後には沁みます。
青森に来た時の定番店が見つかりました。
のっけ丼
最終日の朝。せっかくなので「 青森魚菜センター 」 で のっけ丼を体験することにしました。

受付で 2,000円で 12枚綴りの引換券を購入したら、市場内の店舗でご飯と乗せる具を引き換えて行き、オリジナルの丼を作れるというやつです。

正直最初は観光客向けだろうし、それなりの ものなんだろうと思ってました。そして出来たのがこちら。

ごめんなさい。完全に甘く見てました。
イマドキ 2000円でこのクオリティーとボリュームの丼は、なかなかお目にかかれないんじゃないかというものが出来てしまいました。
巨大なホタテにあまり見かけない子持ちイカ(左上のゆで卵みたいなやつ)、ソイ、なんらかの白身(忘却)、ネギトロ、筋子、頭付きのエビにウニまで乗せちゃってます。まいりました。
平日の朝ということもあってか、市場のピリピリした感じもなく、どの店舗でも優しく丁寧に対応していただけました。
やっぱり自分で丼を構築するという工程はやってみると楽しくて、思いのほか興奮。
完全に参りました。また来ます。
余談
ちなみに今回、行きは飛行機、帰りは新幹線だったのですが、行きの羽田空港のラウンジで時間を潰そうとした所、 財布がない ことに気づきました。(クレジットカードがないので利用できない。厳密にはできるけど有料。)
一応現金は下せたのですが、クレジットカードが使えないのが割と不安。ただもうどうしようもないので、逆にキャッシュレス決済だけでどこまでいけるか試してやろうくらいに挑みました。
結果、現金を使ったのがホテルのランドリーと入湯税、そしてラーメン店での会計のみ。
あとはほぼ PayPay か Suica で済んでしまいました。キャッシュレス社会最高!

早朝の出発で前日飲み会だったので、割と入念に持ち物チェックはしたんですが、財布は見事にスルーしてしましました。
っていうのを、ここ最近よくやっているので、玄関に「財布」って書いておこうと思います。
あと、青森行きは財布を忘れた後に決めました。
最初は苫小牧から仙台までフェリーをやろうと思ったんですが、日程的に船が きたかみ号だったのとミーティングが入ってしまったので、青森までのフェリーを乗ろうということで青森行きに変更。とりあえず札幌まで行くかと思って取っておいた特急はキャンセル。
しかしフェリーの時刻表を調べると絶妙にミーティングの時間に影響が出そうか、思いっきり影響が出る便しかなかったので、大人しく青函トンネル経由で行くことにしました。

まとめ
今回は初めて行ったお店と再訪のお店が混ざっていましたが、初訪問のお店がどこも大当たりだったので良かったです。
特に青森駅周辺での滞在は初めてで、行ったお店がどこも想像を超えるクオリティだったのでビックリしました。
思えば八戸に滞在した時もビックリしましたし、東京で行った青森系の居酒屋でもビックリしたので、 青森はちゃんと向き合っていく必要がありそうです。

夏休みと お盆のシーズンに入ってしまうので、次の旅行は 9月くらいかなと思っていたんですが、なんかお仕事絡みでまたマニラに行こうみたいな話が挙がってきていて真顔になっています。
以上、よろしくお願いいたします。
レシピ:ニラ豆腐改
以前どこかで書いたニラ豆腐の調整版。

といってもこれはオリジナルではなくて、阿佐ヶ谷の 川名 という焼き鳥屋さんのメニューを再現したもの。
シンプルながらも鮮烈で、とても気に入ったので家でもチョイチョイ作るようになりました。
材料
- ニラ
- 豆腐
- 塩
- 花椒
- ゴマ油
- 味の素 (お好みで)
道具
- 包丁またはキッチンばさみ
- ボウル、または深めの器
作り方
- ニラを 1センチくらいに刻む (めんどいのでキッチンばさみで切ってしまいます)
- ボウル等にニラを入れ、塩を大さじ 1程度加えて全体に混ぜてから 10~15分ほど放置する (夏場は冷蔵庫へ)
- ニラをキッチンペーパーに包んで軽く絞る (このころにはしんなりしています。)
- お好みで味の素を加えたら、豆腐の上にのせる
- 花椒とゴマ油をお好みの量かけたら完成
ポイント
- 豆腐はオリジナルは絹ですが、木綿でも構いません。(最初の写真は木綿)
- 辛いのが好きな人はゴマ油をラー油に変えてもよいです。(最初の写真はラー油)
- ニラの塩気だけで味付けしていますが、お好みで塩をかけたり、ニラに加える塩を減らしたりして調整してください
ちなみにニラをレンチンせず、花椒を後から書けるようにしたのが調整部分で、より香りが立つようになりました。
このニラは ごはんに乗せたり、ラーメンのトッピングにしたりと、いろいろと活用できるのではないかと思います。
ちなみにここからの派生として 地獄豆腐、類似のメニューとして かけモロ のレシピがありますので、そちらもどうぞ。(こっちは多分オリジナル)
よろしければお試しあれ。